東北関東大震災と今後の活動について

　余震、原発等予断を許さない現状ではありますが、地震発生から考えた事をまとめてみました。

　ニュースを聞いた当初、私は驚き困惑し、知人友人に連絡を取ろうとしました。続報を受け取るにつれ、「私には何も出来ないのではないか」と己の矮小さに憤りと悲しみを覚えました。考えをまとめるのにも時間を要しました。

　以下に述べることは震災から私が感じたことではなく、「今後どう行動すべきか」です。感じ取ったことは作曲やライブからアウトプットできれば、と考えています。

 

　私たちのやっていること、やろうとしていることは所謂エンターテインメントであり、ショウです。尚且つ好みの分かれるロックという分野です。生活において極めて副次的なものであり、現在も衣食住が足りていない被災者の方々からすれば不必要であると考えることが出来ます。

　

では、エンターテインメントは現在、何も為す力が無いのでしょうか。

 

私はそうは考えません。

 

　被災した東北関東地方、特に沿岸部では復興のために莫大な費用がかかります。農業、漁業、工業、物流全ての機能が破壊され、さらにその破壊は街単体ではなく、連続して広く繋がっています。「仮設住宅が建っても、仕事がない」という可能性はすぐ先にあります。先の阪神淡路の震災が、太平洋ベルトの間に位置していたことと違い、復興にはさらなるエネルギーが必要だと考えられます。日本全国から、エネルギーが必要なのです。

　必要なことは、平易です。まず募金で資金を集め、家を、学校を病院を、商店、畑、漁港、工場を建て直し、その後生活を、日常を取り戻すために経済的復興を為す。被災しなかった地域は自粛している場合ではなく、真っ先に生活を、日常を、活性化した日本を取り戻すべきではないか。

 

　私は募金を呼びかけます。その上で、可能な場所でライブ活動をしようと思います。真っ先に日常を取り戻してみせます。私の歌が、余裕のある人しか楽しめないもので、被災した方々に不愉快に聞こえるとしても、歌った方が良い。結果、見た人が募金をし、エンターテインメントにより日常を取り戻す手がかりになるとしたら、歌った方が良い。

 

　日本全国で、生活を取り戻しましょう。

 

 

 

セックスマシーンの活動方針は以下のように考えています。

１、主催、会場にライブ開催の意思がある場合、やる。

２、会場にたどり着けるなら、やる。

３、電気供給に不安のある場所では、アリスを超えたアコースティックギター5人編成で、やる。

3月19日中野moon stepでのライブは行う予定です。
 

なお、発表と前後しましたが、チャリティーをするに当たって、楽曲のダウンロード料を募金する「ガガガDX」にセックスマシーンvo森田が参加することに決めました。個人、またバンド「セックスマシーン」を超えたチャネルに訴えることが出来る、引いてはより多く募金が集められると考えたからです。

チャリティーだからダウンロードしてくれ、とは言いません。楽曲を気に入った方がダウンロードし、結果それが募金されるということで良いと思います。気に入ったものを作って見せます。

 

最後になりましたが、文章が長くなってしまったので、誤解を恐れず大胆に要約してみます。イギリスのロッカーのインタビュー風に。

 

「俺たちから歌うことをとったら、クズ以下だ。」

「しょげてる場合か？金が要る、募金しやがれ」